第415章

出発まであと二日あるが、早めの準備を心がけて損はない。ふと、見知らぬ番号からショートメッセージが届いた。

【航空券の手配は完了した。明日、君の自宅に届ける】

前田南は少し考え、短く返信した。

【了解】

そして、出発の朝。

前田南は、隣室のククを起こさぬよう、音を立てずにベッドを抜け出した。ククの部屋のドアを少しだけ開け、隙間から娘の安らかな寝顔を覗き込む。胸の奥がツンと痛んだ。

これほど長くあの子のそばを離れるのは初めてだ。不安がないと言えば嘘になる。だが、最近の望月琛の態度を見る限り、彼になら娘を預けられると判断したのだ。

「奥様、お早いですね」

キッチンから家政婦が顔を出...

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